2005-01-01から1年間の記事一覧

北尾トロ『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』

テレビではワールドビジネスサテライト。 ユビキタスがどうとかこうとか。口角泡飛ばす方々、 非常にくだらなく思える。 なんだというのだろう、もう満たされているのではないのか? まだ新しい何かが必要だというのか? いや、前言撤回。新しい何かは必要だ…

日垣隆『売文生活』

一葉は23歳で日本初の女性専業作家となり、24歳で散った。 恥ずかしながら知らなかったのですが あくまでそれが他の記述から逸脱するでもなく、するりと自然に あたかもあるべくしてあるかのように でも最終章の最終項に書かれているものだから なんだかゾワ…

川上弘美『蛇を踏む』

溶けて、とめどなく湧き出ては溶ける。 上質な喫茶店、書店が営む書店の地下にある喫茶店にて読了。 コーヒーとスコーンがうまかった。 コーヒーについてくるひとかけらのチョコレートがうまかった。 二人いらっしゃるご婦人は、歳相応に美しい佇まいだった。…

巌谷國士『シュルレアリスムとは何か』

博覧強記への欲望。 博覧強記という語の持つ魅力。 博覧強記と称されたい、いつか称されたいという名誉欲? 博覧強記は果たして名誉か? 博覧強記という語の持つ魅力。 お陰様で最近読むモードです。 めっきり書くということをいたしません。 欲望がありませ…

ウォーク男

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昨夜タクシーを逃しひとりでも頭痛薬を服用したため酒も飲めぬただタクシーに乗るのもなんかさびしいどだい金がないなんてことを思いつつタクシー代を少しか浮かそうそうだ腹も減ったし西11丁目のリトルスプーンでカレーでも食おうと思いて軽い気持ちで西…

石川淳『紫苑物語』

自宅への帰途に一匹の鼠を見た。 地下鉄の出口を出てすぐの民家のシャッター前をかさかさかさかさと動き消えた。 鼠を見たのなどかれこれ二十年ぶりだ。と思う。小1まで住んでいた国道に面した小路の溝で大柄なそいつを見て以来、鼠を見たという記憶が無い…

父が退いた日

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10月14日、鉄道の日に 父親が定年退職いたしました。 厳密には来月末付なのですが、有休消化やら何やらで この日が「ラストラン」。 下ろしたての真っ白い手袋で 乗務をこなしてきたのだそうです。 - この日、僕が仕事を終え実家に帰ったときには既に夜も9時…

冷暗庫

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私の部屋の台所周りにはコンセントが2つありまして 普段ひとつは冷蔵庫に用い、 もう一つを電子レンジと炊飯ジャーで使い分けているのですが 今朝私は炊き上がった米を保温しつつレンジを使用したかったために 冷蔵庫のプラグを抜き、そこに電子レンジのプ…