日垣隆『売文生活』

一葉は23歳で日本初の女性専業作家となり、24歳で散った。
恥ずかしながら知らなかったのですが
あくまでそれが他の記述から逸脱するでもなく、するりと自然に
あたかもあるべくしてあるかのように
でも最終章の最終項に書かれているものだから
なんだかゾワっと来てしまいました。

それにしてもなんと苛々しい皮肉っぽさにまみれた文章だろう。
きっとこの著者は「正しい文章」を書いてしまう方で、なので論旨と無関係な部分にいちいちくどくどと茶々を入れてしまうのではないのかなあ。

資料としての価値は大いにあり。