2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

筒井康隆『笑うな』

新潮文庫。ショートショート集。筒井康隆の本を一冊通読したのは初かもしれない、記憶が定かではない。 「ショートショートといえば星新一」で中高時代を育った身としては、切れ味鋭くというより鈍器でぶったたかれるような作品群に消化不良を感じつつ、これ…

宮沢章夫『14歳の国』

遊園地再生事業団、舞台未見の戯曲。 「その場に不在の人に関して、周囲の人々や状況によって浮かび上がらせてゆく」という手法は、よくあるっちゃあるが非常に劇的だし、個人的に好き。まして、「人」ではなく「人々」について、個々というよりその総体につ…

エクスペンダブルズ

概ね雑。 躍動するモテハゲ。 やる気ゼロのブルース・ウィリスが楽しめる逸品。

高村光太郎『智恵子抄』

新潮文庫。高村光太郎の詩は「牛」しか知らず、智恵子のことも「ちえこしょー」としか知らず、中学の修学旅行で行った十和田湖で像を見たなあってことぐらいで、本当に実物を見たかも記憶が怪しいほどで、二人がどんな人生を送ったかを全然知らずに読んだ(…

エース家紋

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コンビニで予定なく手に取った。手に取らざるをえなかった。 「エース家紋〜戦国時代編〜」。おしるこ味。 戦国武将たちの家紋が入った小銭大のビスケット。食育は日本史の領域にまで及んだ。 パッケージの背面に収録家紋一覧が載っているので、家紋に疎い私…

the life of the (electric) party vol.7

先輩が催すイベントに初参戦。明日が祝日の日曜の夜という、参戦に適したありがたい日程。 楽しい音楽と楽しい会話と美味しいシャンディガフ。まさかの別先輩もいらしてびっくり。日付が変わらんとするあたりにて帰宅(ぜんぜんまだ途中)。すんません。あざ…

その赤ペンは何のため?

「文章に赤を入れてくれ」と依頼されて赤ペンを手に修正を入れるとき、「正しくする」ことは比較的簡単だ。それはそれで大切で、軽いことではないけれど、建設的な作業が比較的容易という意味において。 ところが「魅力を増す」ために赤を入れるのはとても難…

おいどん

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ジャスコからイオンに変わったイオンの野菜売場にて。 おいどん わかりやすさマックスの絵と、わかりやすさマックスの言葉。しかしながらこの位置に、フキダシもなく、句読点もなく、ただただ投げっぱなされる「お」と「い」と「ど」と「ん」の4文字。これが…

どこまでをキャラ化するか

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なんでも擬人化し、かわいくキャラ化すること。みんなやりすぎと言われがちな昨今であるものの、基本、きらいではない。 永谷園の混ぜおにぎり具。和フレーバーをほのかにまとう線の強弱。 かわいい、人っぽいのと、たらこ。王道かぶりものスタイルだが、注…

寄藤文平『数字のモノサシ』

副題は「絵で見る数字の感じ方」。読みたいリストに加えつつ放置していた本。たまたまブックオフで見つけた瞬間、地震のニュースと脳内でリンクし、購入。神戸のときの、数字が増えていくたびに自分の感覚が麻痺して、実感を超えてしまうあの不思議な、いや…

アッシー クッチー キモッチー

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アッシー クッチー キモッチー 無茶な姿と裏腹に流麗すぎる語呂のよさ。そのギャップに泣ける。 何キャラなのか既に思い出せない。多分あれだ、健康的なあれ。

ゲーテ『若きウェルテルの悩み』

高橋義孝訳、新潮文庫。浅学にして話の筋をぜんぜん知らず、ウェルテルが何に悩んでいるのかをも今まで知らずに読み始め「あー、ロッテの元ネタここだっけ」と思い出しながら読み進め。ウェルテル悩んでた。めっちゃ悩んでた。身悶えまくってた。身悶えじゃ…

私たちはイオンでしたよ?

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1年ちょっと前、折込チラシの隅っこが気になって。 私たちはイオンです ジャスコ 「〜は〜です」っていう言い切りって強引だけど間違ってなくて、日本語おもしれぇーけどこれなんでわざわざいうんだべ?そもそもなんのために?なーんかうまくいってない感じ…

小田切博『キャラクターとは何か』

ちくま新書824。新年まとめ買いのうちの一冊。 当初、自分が期待していた「キャラクター」とは違う話が書かれた本だった。しかし書かれていることは、たしかに「キャラクター」の話だった。まさにタイトルの通りで「何か」という問いかけであり、つまりは、…

國方康任『「読まずに」わかる会計の本』

高校3年の春に「数学はセンター試験で終わりだ」と決めてから、数字への苦手意識を払拭しきれないまま現在に至っている。数字への苦手意識は、そのまま金勘定への苦手意識へと直結しており、非常にまずいとわかっているつもりながらも、そのまんまにしたまま…

不機嫌嫌い

好きな奴ぁいないと思うのだけれど、不機嫌って奴ぁ往々にしてずっとハマっていたい甘さで、ダラダラひきずってしまいがちなのが厄介である。不機嫌は時間と体力と自信を削っていく、けれど殺しはしない0へ限りなく近づく漸近線の真犯人。不機嫌。それ自体に…

2011年を振り返る_02

年初の抱負を月次ふりかえる自分メモ。 2008まとめ/2009まとめ/2010まとめ 2011年初の抱負/01 【入力行動】------------------------------ ×「小説・戯曲etc.を週1冊読む(年50冊)」 小説1冊+戯曲0冊=1本(別途、小説・戯曲以外の読了は0冊)。ちょっとず…