2013-01-01から1年間の記事一覧

辺見庸『ゆで卵』

角川文庫。冬、紀伊國屋書店札幌本店の「ほんのまくら」で購入。冒頭はこちら。 夜、ゆで卵を食っている。ポクポクと食っている。 (「ゆで卵」P9) で、この表題作だけが長めで、あとは短いのがいくつも続く、食べものタイトルだけで編まれた短篇集。 井上陽…

三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』

文春文庫。入浴読書。 映像作品のほう、未見ではあるのだけれど、もうどうにも松田龍平でしか脳内再生されなくって。水口じゃなくて探偵はBARにいるほう。 ベースをドライに描けば、ウェットが引き立つ。ベースがウェットであればドライが引き立つ。二項でお…

津田大介『Tweet & Shout ニュー・ インディペンデントの時代が始まる』

帯に書かれてた 300人を 確保せよ! が、ぐっときたので。 こちらとあわせて読み返したい。Tweet&Shout作者: 津田大介出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク発売日: 2013/02/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) …

NODA・MAP『ザ・キャラクター』(2010)

自宅鑑賞。 こちらのギリシャ神話にかんする理解が浅いせいか、物語がいまいち狭いところをぐるぐるぐるぐるしているような印象。往復してるのはわからなくはないんだが…。あと、なんか野田秀樹の演技の感じがいっつもおんなじで、映像で鑑賞するにはちょっ…

intro『わたし -THE CASSETTE TAPE GIRLS DIARY-』

7/7sun 14:00-@コンカリーニョ。 下敷きにされているという太宰治『女生徒』は昨年はじめて読んで、おったまげて、それきり再読はしないままに劇場へ。 最高。個人的にはintro最大風速。いつもより速球が走り、スローボールの球数が少なく、そのかわりとい…

ハイバイ『て』

6/23sun 14:00-@コンカリーニョ。 ハイバイ初鑑賞。あれですか、この手法(前/後視点違い)は、いつものことなんでしょうか。ということは知らないけれど、もしそうだとして、知っているか知っていないかで前半の観劇態度は大きく変わるだろうねえ。あの秀…

『マシーン日記』(2013)

自宅鑑賞。またまた松尾スズキ。これも再演か。ヒロイン鈴木杏。 ひっどい暗く、こきたなく、たいして救いもなく、快もなく、日曜の夜に就寝を遅らせてまで観る作品ではなかったなあ、というのは生活者目線。たぶん落ちてるときにこういう作品を観て、とこと…

『農業少女』(2010)

自宅鑑賞。野田秀樹脚本×松尾スズキ演出の再演(初演未見)。ヒロインたべみかこ。 野田秀樹の言葉は美しい。松尾スズキの演出はしっかりえぐい。どちらも想定どおりっちゃどおりで、ちょうどいいっちゃーちょうどいい。そして、たべちゃん、けっこういい。…

第1回書き出し小説大賞授賞式

web

6/30sat 17:30-@カルチャーカルチャー(東京・お台場)。 こんにちはsuzukishikaです。 ずっと大好きサイト「デイリーポータルZ」で天久聖一さんが主宰していらっしゃる「書き出し小説」。いつも楽しく参加させていただき、そして拝読している書き出し小説…

6月に東京へ行ったこと

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6/30sun午前の便で羽田に降り立ち、翌7/1mon早朝の便で羽田発、7時台に新千歳に着いてそのまま通常出社の巻。結果的にこの行程しかなかったという事情はあるが、まあ、うん、いちどはやってみたかったんだ。 東京に行ったら舞台のひとつはほんとは観たいのだ…

5月に福岡へ行ったこと

day

そろそろ次の旅行へ行く予定なのでその前に書いておかなくちゃ。すっかり停滞しているブログのリハビリ。ただの記録です。 5/4satの昼頃に福岡空港に降り立ち、翌5/5sunの昼頃の便で福岡空港発。滞在時間24時間弱の弾丸福岡。23歳のときの出張以来、8年ぶり…

2013年を振り返る_07

年初の抱負を月次ふりかえる自分メモ。 まとめ:2008/2009/2010/2011/2012 2013年初の抱負/01/02/03/04/05/06 ×「本を週1冊読む(年50冊)」 読了0冊。ちびりちびりと読んではいるのだが、月に数回はドカッと読む時間をつくりたいなあ。 △「映画・舞台を週1…

あざといとわかったうえでの

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なにかと言われる金麦の広告。気づけばすっかりロングラン(もう何年になる?)。そして、いまだに言われる金麦の広告。そうやって話題をつくる時点で大成功ですよね。一貫したファンタジー。平成日本の突き抜けたファンタジー。 金麦は自分も想定ターゲット…

MacBook Airを買った(11inch Mid 2013)

「つぎ新しいの出たら買うぞ」と決めていたので。 そう決めていた私としては、今回のモデルは最高です。ブツとしては安定期、かつ速く、かつ電池が持つようになったなんて。最高です。よけいなものはいらんのです。 仕事では今まで何台かMacをさわってきた私…

2013年を振り返る_06

年初の抱負を月次ふりかえる自分メモ。 まとめ:2008/2009/2010/2011/2012 2013年初の抱負/01/02/03/04/05 ×「本を週1冊読む(年50冊)」 小説1冊読了。夏は湯船にもつからないから量が減るわい。 △「映画・舞台を週1本観る(年50本)」 映画0本+舞台2本(…

順番を無視できない

昔からそういう性分でして、怠惰なくせしてそういうところは生真面目というか融通の利かない中途半端な人間なのです。だから、やりたいことがずんずん溜まっていく。目の前のことをまずはやっちゃえばいいのに、いや、まだアレが終わってないからと手を着け…

2013年を振り返る_05

年初の抱負を月次ふりかえる自分メモ。 まとめ:2008/2009/2010/2011/2012 2013年初の抱負/01/02/03/04 ×「本を週1冊読む(年50冊)」 読了0冊。読む手も止まりがち。 ×「映画・舞台を週1本観る(年50本)」 映画0本+舞台0本=0本。録画が貯まりゆく。 ×「…

人間らしさって、なにかね。

day

先月のはじめにこんなエントリを書いたっきり、書いたっきり気づけば6月も半ば、もうすぐ夏至な今日この頃。休日もないわけではないのだけれど、仕事みっちみちだと、なんつうかもう、時間が空けばそれは休養に優先的にあてざるをえない。いくないね。深夜作…

書き出し小説(18th)/実話パワー

suzukishikaです。3回に1回くらいの打率です。 @nifty:デイリーポータルZ:書き出し小説大賞・第18回秀作発表 規定部門で載せていただきました。お題は「無職」。無職にもいろいろある。いろいろあるよね無職。いろいろを、いろいろなふうに書けることが、…

2013年を振り返る_04

年初の抱負を月次ふりかえる自分メモ。事務的に。 まとめ:2008/2009/2010/2011/2012 2013年初の抱負/01/02/03 △「本を週1冊読む(年50冊)」 小説1冊+新書1冊=2冊読了。 △「映画・舞台を週1本観る(年50本)」 映画0本+舞台1本(自宅鑑賞)=1本。 ×「ア…

yarunarayaraneba

年度末の気ぜわしさに続き年度始の身ぜわしさ、休みがまったくゼロなわけではないが、平日の忙殺を週末も引きずる感じですっかり落ち着かないまま雪がとけ、と思ったらアパートの裏にはまだ残ってたり、まだまだストーブの世話になっていたりするうちに4月が…

「イメージ」できないと買えない人

id:hejihoguさんのこの記事と、その先の匿名ダイアリーを読んで。 「好き」だから買う人と「言い訳」しないと買えない人 - 北の大地から送る物欲日記 まあ断捨離とかカシワ的な手ぶら主義なんかがあって、余計なモノを増やす「消費=悪」みたいな気分、わか…

耳鼻科メモ

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年明けに行くつもりが延びに延びて花粉症の季節となってしまった耳鼻科へ。キプレス錠10mgとナゾネックス点鼻液を処方される。連休明けまで分。ふだんの鼻づまりの薬と同じ。この辺のところ、いまいち腑に落ちきっていず、なんだか先生とも話が噛み合わない…

冒頭と視覚(書き出し小説のこと)

コツコツと遊ばせていただいております、デイリーポータルZの「書き出し小説」。このまえ入選したものが、めでたく3月月間賞をいただきました。ありがとうございます。 @nifty:デイリーポータルZ:書き出し小説大賞・第16回秀作発表 (ページ後半から審査が…

眼科メモ

day

約1ヵ月半ぶりの眼科。眼と下瞼の間にピロピロとした紙をはさんでドライアイの検査。まばたきしばたき。5分待って涙が何ミリ染みてるかを見るプリミティブな方式。前回は改善していたのに今回はまた大きく悪化。なんでやねん最近は職場もエアコンついてない…

春を踏みつける

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4月に変わった途端に春靴だの春服だのを頻繁に見かけるようになって、たしかに月曜かつ新年度でキリもよかったし、ここ最近は天気も悪くなくて車道だけでなく歩道の厚い雪というか氷も融けはじめてアスファルトが乾いているところすらあるほどだから、わから…

TEAM NACS『WARRIOR 〜唄い続ける侍ロマン』

自宅鑑賞。 デーハー。演劇的なキメが多くて、これは劇場で観たかったかも。 時代物で時々笑えて殺陣もありで、どうしてもこの方向は新感線という今もトップを走り続ける巨人が既にいて、別物だとは頭ではわかっていながらも心のどこかで比べてしまう。のだ…

太田和彦『超・居酒屋入門』

新潮文庫。 さいきん、BS-TBSの「おんな酒場放浪記」が好きだ。特に倉本康子さんのファンです。土曜の夜にこの番組を見ることができた日は、家飲みもまたうまいわけで。ちなみに本家、吉田類さんのほうの番組は見たことがないです。平日のその時間には見られ…

中勘助『銀の匙』

岩波文庫。風呂場で。 マンガのほうを楽しく読んでいる(単行本派)のと、灘高の国語の授業だっけ?というぐらいの前知識で。 女々しさ満点ボーイのボンボン物語。特に序盤、100ページ近くまで、えらくいらいらしながら、もうやめたろかしらん、と、その退屈…

書き出し小説(15th)/自由と規定

suzukishikaです。 @nifty:デイリーポータルZ:書き出し小説大賞・第15回秀作発表 最近は従来のノンテーマ「自由部門」と、お題が設定される「規定部門」があって、いつもどちらも投稿しているのだけれど後者で入選するのは初めて。んで今回はダブルで載せ…