マザーウォーター

いつもながらの雰囲気映画。具体性を欠いたメッセージのやりとりは、嫌いじゃないけどときどき鼻につく感じがして、抽象のままで語るのは難しいもんだなあとそのたびに思う。いっそ一切の説明を省くか、具体的描写に完全に還元してしまったほうがスキはなくなると思うのだけれど、どうなのだろう。
小林聡美の「どっしりと安定した根無し草」感は相変わらず不思議。役柄的に根無し草とはいえ描写が生活に立脚しているからなのかも。