平成24年度北海道舞台塾シアターラボ札幌プレ公演『鈴木14世』
3/16sat18:00-@札幌市教育文化会館小ホール。
同じ脚本(ほぼ)で「intro」と「ままごと」2カンパニーのバージョンを立て続けに。いかにもラボって感じで面白いこころみ。introはさいきん何度も観てるファンとして。ままごとは初だけど青年団に縁のあるカンパニーなのですね。青年団は好き。
二人芝居。introバージョンが先。大高一郎と菜摘あかね、この二人は何回ことなるカップル役(今回は夫婦だったけど)を演じているのか。そのつど新しい関係性を取り結べているのか。たいへんそうだ。それはそれとして、物語は一筋縄ではいかないディスコミュニケーション状態、たとえそれがイミテーション・ラブであったとしても、的な?すいません適当いいましたが。introファンとしては安心のクオリティというか、わりと想像していたとおりのテンポで進行。
で、ままごとバージョン。introバージョンでは探り探りな感じだった観客席から、ばっこんばっこん笑いが起こり始める。俺も笑う。個々の演技や掛け合いは、かなりオーソドックスでストレートという印象。
どっちを先に上演するかでまた感じ方は変わったんだろうけれど、両方観おわって感じたのは「introはスロー」なんだ、ということだった。ただゆっくりというだけじゃなくて、演劇的なノイズがところどころに放り込まれてトータルでいうと時間がゆったりしているというか、ズレがズレのまんま生かされてるというか。つまりはintro固有のグルーヴ?などと、無責任にも言いっ放してみる。
本公演は来年らしい。たのしみ。
なお、鈴木は妙にうれしかった。ということを付け加えておく。