『コンフィダント・絆』
自宅鑑賞。ミスターミキプルーンのダンディズムと、堀内敬子の達者ぶりを堪能。
きまじめスーラ、もてもてゴーギャン、こまったちゃんゴッホ。かくあったのかもとマジで思える三者三様。美術史のお勉強をサボりにサボった私でも充分に楽しめるキャラの立った人間模様の絡み合い。友情と嫉妬。たまらん。
三谷幸喜っていわゆるバックステージものが得意だといわれるけれど、それと関係して「創作という行為への自己言及」を描く作品も少なくない気がする。作品全体がそのテーマということではないにせよ、ちょっと出てくるシーンとか、はしばしに見え隠れするお題として。個人的にはスーラにものすごくぐっとくる。つらいほどにぐっと。
最後の最後、せいぜい物語の味付け程度に過ぎないと思っていた存在が、ぐぐぐぐと前に出てくるくだりに、背筋がぞくぞく。「『パー』シュフネッケル」!
ちなみに、これってリアル舞台の録画じゃないよね?WOWOW。笑い声のなさと豪華なカメラワーク。奇妙な雰囲気。