灰谷健次郎『ろくべえ まってろよ』

ちょっと前に古本屋で見つけて買って放置していたもの。最近はささっと読めるのがよくてこれを手にとってみた。表題作は「教科書載ってたなー懐かしいなあー」で終わったが、その他の短編がなかなかよかった。いちばん好きだったのは「しかられなかった子のしかられかた」。ちょっとうるっときた。子どもが欲しくなった。やさしい言葉遣いが欲しくなったときに開きたい本。てえーと走ったり、どしっと言ったり。自分には絶対に書けないけれど、家族モノの関西弁会話はいいねえ。

ろくべえまってろよ (新潮文庫)

ろくべえまってろよ (新潮文庫)