今月のブレーン(実感情/感情をコントロール)

自分の頭で考えることが大切だと思ったので、『ブレーン』を毎月購読することに決めた。vol.48(2008年7月号)より抜き書きメモ。

僕も勉強しようと思って誰かの本を読んだりして、そこに書いてあることを横流しで稽古場で適応させようとしてもぜんぜんうまくいかなかった経験があります。ふと思いつきで出てくるくらいに自分の中で消化していないと出てこない。それが熟成ってことなのかなと思います。
岡田利規/P26)

高校演劇部部長の頃の自分に聞かせてやりたい。

こういうと身も蓋もないんだけど、最終的には企業から世の中への「好みの提示」ということになるんじゃないか。「うちはこれが好きだと思って作ったんですが、皆さんどう思いますか?」という。だからある意味、優れた企業というのは、自分たちの「好み」を自覚して、それを磨きに磨きあげられるところだと思う。企業にそういう好みを再確認してもらうというのも、クリエイターの役割として、実はものすごく重要なんじゃないかという気がします。
(前田知巳/P47)

CACでも「好み」という話はされていたけれど、「企業が自分の好みを見つけて磨き上げるるお手伝い」という今回の話はよりわかりやすくすっと腑に落ちる。

常にここは自分のいる場所ではないなという感覚はありました。
多田琢/P49)

ah.

“回り道必要論”と言ったりしますが、広告プランナーとして第一線で活躍している人が、生え抜きではなくたとえば営業職からの転身組であるケースって結構多い。しかも、そういう人ほどずっとやりたいことを溜め込んできて、ついに吐き出せる場所にたどり着いたことで、延々温度を下げず熱を放射し続けている。WEBのトップランナーといえばもとは橋の設計に関わっていた中村勇吾さんが浮かびますが、そういう異業種転校生が別ジャンルの方法論を移植していく面白い現象が、WEBの世界でもっともっと起こるべきだと思います。
箭内道彦/P51)

そしてWEBから異業種へも。

昔はCMを「作品」と呼ぶのが大嫌いでしたが、最近は敢えて作品と呼ぶことにしました。世の中にないものを生み出すハードルを作品と呼んでやらずにどうするんだと思うようになって。
(同上)

おおっ。これは面白い考え方。

まずは徹底的に“型”を覚えること。その上でリセットして初めて「自分」が見えてくる。
タイクーングラフィックス/P54)

徹底的に。やれてないなあ今。

実体験というか“実感情”。(中略)だれもが共通する感情は、ヘタをすると当たり前の話になりがちなので、そこは、すごく個人的な、ダメな部分とかイケてない部分とか、或いは情熱とか、普段隠している気持ちの方をを探るようにしています。
(中村聖子/P57)

実感情!これ今号でいちばんの収穫かもしれない。

まず広告の目的である、伝えるべきメッセージ内容のコンセンサスをとる。で、その次にメッセージを印象強く伝える手段として、エンターテインメントの話をします。
山崎隆明/P59)

how to say と what to say。やっぱ基本なんだなあ。

心身ともに自分の健康をキープすることが大事です。感情をコントロールして精神を安定させ続けるために、最近は朝にランニングなどしています。
佐藤可士和/P62)

これもお役立ち。精神に軸を作ってぶれないイメージをするのが最近(ここ数日)のマイブーム。

コピーライター養成講座に通い、コピー年鑑を熟読し、周りの先輩たちの仕事を盗み見ながら、ひたすらコピーを書きました。
(佐々木宏/P64)

継続あるのみ。

実際に僕らが使っているのはせいぜい中学3年生くらいまでの言葉。決して難解な表現はしない。
人ついえるとすれば「いいコピーを書こう」と思ってもいいコピーは書けない。「いいコピーを書く」のではなく、「いいことを考える」ことが必要で、いいことを思いついて、それを言葉にしてみる。それが結果として、よいコピーになる。
仲畑貴志/P67)

whatなんだよなあ。そればっかだけどそうなんだよなあ。

僕は止まっている感じの物も、時代を切り取ってただ出しただけの物も嫌で、ファンタジーと言われても構わないので、“次”の段階に誘うアート的な表現を探しますね。
(小松洋一/P72)

という軸もある、ということを覚えておく。

いつも思うのだけれど、突飛なことを発想しようという意識より、その人が普段、世の中とか身の回りをどういう風に見て何を感じとっているかという、日常のまなざしとか感受性の差が結局はコピーに出る、としか言えません。
(前田知巳/P92)

よく生きる、とまでは言わないけれど、不断のいろいろが大切だ。そしてそれに意識的であること。
いろいろ読んだり見たりインプットを上げるべし。そしてアウトプットし続けるべし。脳身体新陳代謝。週末が終わる。