『プロ論』

もとは『B-ing』の巻頭インタビュー。『スローワーク、はじめました。』もそうだけれど、それだけで再編集かけて書籍として成立するコンテンツを連載してるってのはすごいね。逆にこんくらいやんないと、求人広告以外の(読み物のような)フックで求人誌を買わせることなんか出来ないってことだよな。
いろんなすっげー人たちが仕事にまつわるいろんなことを述べられている本書、転職を促すような(少なくとも否定はできない)ニュアンスになるのは仕方ないということを抜きにしても、言ってることはだいたい同じだ。「会社におもねって仕事するな」「好きなことを仕事にしろ」「で、とことんやれ」「そんでもって自分の仕事の核を作れ」「自らを磨き続け、更新し続けよ」こんなところか。このくらいは繰り返しそらんじながら覚えておこう俺。他にも気になる役立つエッセンスが随所に。外資企業の面接を受ける際に通訳を同伴させた人の話(外国語はツールに過ぎず、大切なのはそれ以前の意識・気持ちが国境を越えているかどうかである)とか、今後10年で正社員だなんだかんだってボーダーはなくなるっちゅう話とか。10年かどうかはわからないけれど、少なくとも俺が死ぬ前にはそうなってく気がする。要は鈴木個人の仕事が世の中の役に立ってるのかよって点がモノサシになってゆく。そのために、鈴木個人として好きなことをとことんやり抜き、核すなわち自身の世界観を作る必要がありそう。その目処として、30までにプロになる、と。まずは「好きなこと」ってのを真剣に具体的に考え抜くことが肝要な気がしますな。

プロ論。

プロ論。