辰巳渚『「捨てる!技術」』

宝島社新書。ブコフで100円切っていたのと自分的にタイムリーだったので購入。言わずと知れたベストセラー、2000年春。大学入った年だ。もう8年も経つのだなあ。
テクニックとしては他所でいろいろ言われている通りのものだったけれど(ま、こっちが種本かもしれないけれど)、考え方としてはとっても参考になり、そして勇気が出る本だった。
「整理術・収納術で解決しようとしない」
「モノを減らせば、雑然としていてもよいのだ(整理術は不要)」
というあたりにグッと来た。特に後者「雑然としていてもよい」というのは、『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』の考え方に応用できそうだ。つまり、アイデアの断片を雑然と放牧させるのはよいけれど、それが把握できないほど多量であったら意味がないのだ。総量としてどのへんが適切か、というのを考えながらトライアンドエラーすることが必要。「トライアンドエラー」って言うは易しだけれど、「トライ」からしか始まらないということを忘れがちでいかんね。うん。
ちょっと矛盾を感じていた「整理」と「散らかし」の考え方が自分の中でスッと折り合いがついた気分。ロジックが一つ進んだ。

新装・増補版 「捨てる!」技術 (宝島社新書)

新装・増補版 「捨てる!」技術 (宝島社新書)