佐藤可士和『佐藤可士和の超整理術』と嶋浩一郎『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』

「部屋とか職場とか片付けてえ」と思って前者を初読、読んでるうちに「あれあれ、これって?」と思って後者をざくっと再読。
・前者:目的を忘れない/自分事を他人事に(当事者意識)/視点の導入
・後者:情報は整理すると死ぬ/"放牧→交配→新しいアイデア"
かたや「整理するって大切なことだよ」、一方で「整理なんかするんじゃねえ」って、一見ものすごく逆なことを言っているようで、決して矛盾したことを言っているわけじゃないように思った。表面的な「きれいにしとけ」「ぐちゃぐちゃにすれ」みたいな話ではなくて、もっと根っこの考え方のお話。どちらも方法論の一つであるわけだし、あちらをたてればこちらはたたぬ、というわけでもなさそうだ。可士和さん流の考え方における「視点」を嶋さん流の発想法で得ることも可能だろうし、嶋さん流の方法論を効率よく実践するために可士和さん流の整理術を使うことだってできるわけだし。「わかりやすく散らかしておく」みたいな。たぶん整理とかって言っても整理するだけして「はい」!ってんじゃだめなんだと思う。そこから浮かび上がってくるつながりだとか、そういうことを感じ取らなくちゃ。情報を常に生かしておく、アクティブな状態にしておく。そういう意味で、二冊とも同じようなことを結局は言ってるんじゃないか。とりあえず二冊とも手元に残しておこう。

でも、部屋とか職場とか鞄とか持ち物とかはすっきりしてたほうがきもちいいと思った。ちょっとずつやる。「まだやりたい」ぐらいで止めて明日に繋ぐのが継続のコツだと最近ようやくわかってきたぞ。