青年団『ソウル市民 1919』/ラーメンズ『零の箱式』

去る9/15、青年団の芝居を観に留萌へ。人数の少ないプロジェクト公演は去年札幌に来たときに観ていたのだけどキャスト多いのは久しぶり。2005年正月の『S高原から』@駒場以来と。そうと意識せずに書き始めた卒論の結論が青年団の話になっちゃったくらい好きな青年団、北海道はちょくちょく来てくれるんだけど道東とかなんだよね。今回も利尻と留萌。あ、留萌なら、ということで。チケット1000円。激安。
会場は留萌市文化センター大ホール。大ホール?調べてみたらキャパ1000。いつも観るときの10倍。で、3ステ。そんなに動員しちゃうの?疑問を胸に会場へ…。解決。ステージはそのままに、ステージすぐ前の客席部分を底上げしてキャパ100程度の小劇場風仮客席を作っちゃってた。あ、そういうこと。がらんと暗いほんとの客席は圧巻。でも仮客席に座っちゃえばそこは小劇場風。不思議な空間。
お芝居の方は相変わらずっちゃ相変わらずで大好きだったけど、ちょっとツメが甘いっちゅうかほんのすこしだけ違和感を覚える箇所がいくつかあったような。綿密さというか、緊密さというか、もうちょっといけたんじゃないのかなあ。それともそういう演目なのかなあ。よくもわるくもいわゆる「お芝居的な決まりごとをこちらに要求してくるような姿勢」が感ぜられた気がしたのだ。ともあれどんどん北海道にきて欲しいと思います。
で、その翌々日あたりに観たラーメンズ『零の箱式』ビデオ。ラーメンズっていつもなんか説明臭い展開やセリフ回しだけが鼻につくんだけど、ああ、これって最短距離を突っ走るための方策なんだなってぼんやり思った。そうだよね。短くって、コントなんだもんね。と思ったらなんとなく合点がいった。青年団を観た直後だったから余計にそう感じたのかもしれないけど。それにしてもラーメンズの客席の空気だけはほんと苦手だ。しょうがないんだろうけどさ。