ブレンドイズビューティフル
東京出張の移動時に通りがかった東京駅構内にて。
1×1×1×1×1の答が
1であるワケがない。
最初、コレだけ見つけて「白黒で渋いなーかっこいーなーでもこういうとき掛け算にするか足し算にするかって匙加減だよねー」ぐらいだけに思っていたのだけれど、その周囲、ぐるりとシリーズのコピー群の、かっこよさに痺れて俺、連写モードに。
うおおおそうだよね、の、発見がある言い換え。楽天的で前向きで、翻って彼らの凄味を見せつけるメッセージ。
文学。それは、
人の人生さえ左右する
言葉のブレンド。
「言葉」を何かに言い換えるようなことはしないのである。「人の人生」みたいな近接重複もかまわないのである。ど真ん中ストレートの超剛速球。しびれる。
鬼才が追い求めたのは、
ポップとアートの
官能的な調和だった。
「官能的な」。
最強のチームとは、
上司と部下が本音で混ざり合う
刺激的なブレンド。
東京駅で、「上司と部下」で、この写真なのがいい。
で、オチは
Blend is Beautiful.
ブレンド。旨みと深みを引き出す、美しき魔法。
http://blend.dydo.co.jp/
http://www.dydo.co.jp/corporate/news/2012/120821.html
硬派路線で、なのになんだか色気があるのは、ブラックじゃなくてブレンドだからで、そのブレンドそのものにメッセージを込めている、からというのもあるだろうか。ぶっとくて、すこぶるカタい軸。だからこそ、ヘミングウェイやらウォーホルやら、金のかかりそうな展開にも臆さずチャレンジできたのかもしれない。しかもヘミングウェイのようなマッチョから、その対極にいるウォーホルまで幅広く。
缶コーヒーの広告って、硬派から、ユーモアから、硬派ならではのユーモアから、いろいろあって、それぞれ絵になって、いいものですね。もしも自分がつくる機会を得られたら、どうやって考えるかな、などと思考訓練。