カレル・チャペック『園芸家12カ月』

ほぼ日における糸井重里の発言(ここここ)によれば、かの仲畑貴志がその上司たる品田正平から「文体の手本に」と渡された本らしい。こんな話を目にしなければ、絶対に読んでいなかったと思う本。大量のユーモアと、もっと大量の植物名にあふれた本だけど、とてもスイスイ読めてしまった。なのになんだか時間かかった。「文体の手本として」という頭で読みすぎたのかもしれない。平仮名カタカタ漢字の入りまじり具合、句読点のリズムが、とても優しい感じで、かたくも古臭くもない今にも通じる文体。わけわかんなくなったら立ち戻りたい本。10分読んでまだ現場へ、みたいな。時間作って写経したいなー。

園芸家12カ月 (中公文庫)

園芸家12カ月 (中公文庫)