カレル・チャペック『園芸家12カ月』
ほぼ日における糸井重里の発言(ここやここ)によれば、かの仲畑貴志がその上司たる品田正平から「文体の手本に」と渡された本らしい。こんな話を目にしなければ、絶対に読んでいなかったと思う本。大量のユーモアと、もっと大量の植物名にあふれた本だけど、とてもスイスイ読めてしまった。なのになんだか時間かかった。「文体の手本として」という頭で読みすぎたのかもしれない。平仮名カタカタ漢字の入りまじり具合、句読点のリズムが、とても優しい感じで、かたくも古臭くもない今にも通じる文体。わけわかんなくなったら立ち戻りたい本。10分読んでまだ現場へ、みたいな。時間作って写経したいなー。
- 作者: カレルチャペック,Karel Capek,小松太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/03/18
- メディア: 文庫
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