異例の不快感

今朝の日経社会面。北海道開発局の官製談合について福田首相が「異例の不快感を示した」。
なんか変だ。「異例の不快感」というものがあるのか。そもそも個人の感情に定例も異例もなかろう。「定例の不快感」。なんだそれは。
違和感のポイントは2つあって、「首相が示す『不快感』なるものは福田氏個人の感情ではなく首相としての態度表明であるという独特の用法」と、「『不快感を示す』までが異例であるのだが、日本語として『異例の』の係り方が不自然」ということ。
言わんとしていることははわかる。話題やメディアならではのお作法もあろう。でも、自分が書く側に回ったときに無意識にやってしまっていないか。神経質かもしれないけれど、地の文で引っかかられたらいかんのだ。こういった読み手の違和感に敏感であらねばならないな、と自戒を込めてメモ。