自分についての様々な項目を書き出しておくこと

会社の先輩と同僚と(厳密に言えば二人とも先輩だけれど)三人で昼食を摂りに行ったときのこと。
料理を待ちつつ同僚が話していたのは、彼女が例えば「よく読む雑誌は?」とか「好きなテレビ番組は?」というような質問に即座にうまく答えることができないということについて。その後話は「だったら自分のそういったあれこれを書き出して持ち歩いておきたいね」って展開してそのまま収束したのだけれど、そのときぼんやりと思い出していたのは、今年の春ぐらいに読んだ『波状言論S改』で東浩紀大澤真幸が語っていたことだった。
たしか「データベースに保存されている自分の分身・すなわち自分に関する履歴情報との往復運動によって常に自分を確認しているような状態の危うさ」みたいな話だったと思うんだけれど、それがなぜやばいのかということを全然思い出せずまた自分でもうまく言葉にならなかったので、その場では特に喋らなかった。
なんだっけなあ、自由についてとか、そういった話だと思ったんだけれど。
例えばmixiなんかの自分のプロフィールを見て「俺はこれが好きな人である。だからこれこれこういうふうに思う/思わない」という状態に対する違和感。考えなくてよくなってしまっていることへの違和感。自由なようでいて自分に関する事実確認に真綿で首を絞められるように縛られているような不安。そういやフロムの『自由からの逃走』とかそんな話も出てきた気がする。で、なんでやばいのかが思い出せない。思い出せないと言うよりも初めからきちんと理解できていなかったような気もしてきた。「なんかよくわからんけどすげえいやな感じだから、そんなもんぶっぱずしちまえ突き抜けちまえ!その方が人間らしいし楽しいぜー」みたいな乱暴でアバウトな理解で思考が止まっていた気がする。うーん。
こんな中途半端であれこれ書くんなら読み直せや俺って感じだけれど、今月は他にやりたいことが山とあるので後回し。ってことで衝動的備忘録。