破綻に
破綻にグッとくる。
平たく言えば「意外性」「裏切り」とか。いや、ちょっと違うかな。
コンセプトまるごとの裏切りではなく、
表現の細かい部分に見え隠れする綻び。
今こんなことをふと思ったのは
安藤裕子「のうぜんかつら(リプライズ)」を聴いていて。
月桂冠のCFでも使用されているこの曲をiTMSで思わずポチっと。
表現者の意図しない(と予想される?)声の裏返りや、音のブレ、が
なんかすんげえグッとくる*1。
これって計算して出すことができるものなんだろうか。
そうなったら嘘なのか。
でも、ラーメンズの小林は時折
「つい素で笑っちゃう」みたいなことを劇中にやるけど、
あれは計算に見えるんだよなあ。
見えるだけで、ほんとに素なのかな。
いや、「素で笑っちゃってOK」という計算を予めしてあるのかな。
って結局わからんところがラーメンズの魅力だったりするんだけど。
いいなあ、破綻。ほどほどの破綻。
*1:地声と裏声の中間らしい