アドレナリン2 ハイ・ボルテージ

旧作レンタル。確かに観たはずの前作『アドレナリン』のことを1ミリも思い出せないことに驚愕した。そしてたぶん、この『2』のことも、数ヵ月もすれば思い出せまい。そもそも今、映画を観てから24時間ぐらいしか経っていないが、既にストーリーの記憶が朧である。そりゃ私の記憶力も決して良いほうとは言えないけれど、それにしたって推測するにおそらく、この映画には、ストーリーがないのである。
それで1時間以上退屈せずにもつというのはこれまたすごいことで、「前提となる設定の魅力(心臓を充電)」と「描写のサービス精神(おねえちゃんがいっぱい・他)」に如何に優れているかの証左でもある。逆に言えば、そっちの魅力をとにかく武器にしていくのであればまどろっこしくて頭を使わなければ理解できないようなストーリーなんか、かえって邪魔なだけなのかもしれない。割り切り上等・バカで下品な良作。ジェイソン・ステイサムは相変わらずセクシー。
以下、魅力を感じた気づきメモ。

  • 筋の必然性がなくても描写が良ければ成立する(ことがある)。
  • ターゲットへの意識(子どもには見せられないよね→だったらいっそ、あれもこれも)。
  • エスカレートしていく、その順序(電圧)。
  • 「雑さ」と「わかりやすさ」のバランス(何その手術シーン)。