夢とか希望とかマフラーとか

今年は仕事がら農家のかたに取材させていただく機会が何度かありまして、その都度必ず出てくる話題は異常気象です。やれ記録的な大雨だとかなんだとか、ご苦労されているようです。でもですね、彼らはタフ。そのくらいでへこたれはしないんです。そんな農家のかたに支えられて我が家の食卓があるのだなあと感謝の気持ちでいっぱいです。自然相手の営みって、こういうことなんだなあという尊敬の念を禁じ得ません。
そうはいっても今シーズンの札幌は初観測が9月11日という記録的な早さ(私そのとき半袖でした)。やはり異常気象の影響はここまで来ているということなのでしょうか。Shikalogをご愛顧いただいている皆さま、お待たせしました。マフラーしまい髪の話です。

毎年毎年毎年毎年毎年毎年申し上げているように、私は女性の髪がマフラーの中にたくしこまれている状態をすこぶる愛しております。友人のポールさん(@door13)が、昨シーズンに立ち上げられた素晴らしいウェブサイト「マフラーしまい髪研究所」が、どうやらきのうあたりからインターネットの界隈でバズっていらっしゃるということで、たいへん実によろこばしい気持ちです。やはりその撮り下ろし写真たち、および分類の秀逸さ。皆さんの無意識下にあった気持ちをツルツルっと掘り起こしてしまったようで、概ね好意的に受け止められいる模様。もうね、みんな今までどうして黙ってたんだ、お前ら全員ドスケベだこの野郎!飲みに行こうぜ!という気持ちでいっぱいです。北海道はシーズンが長くて最高ですよ?

マフラーしまい髪の魅力、なぜよいのかという点に関しては昨季までなんだかんだと書き連ねて参りましたが、その中でも重要なテーマのひとつに「意図的か、そうでないか」というものがありました。まあ、結論としては「それが意図的であれ意図せざるものであれ、やっぱりいい」ということにはなっていたのですが、今シーズンマフラーしまい髪はさらなる転機を迎えそうな気がしています。今回のバズを機に、ついにマフラーしまい髪が「かわいく見せるためのメソッドの一つ」として広く共有・一般化する可能性があるということです。

もちろんこれまでも、そのように意識していた策士な女性はいらっしゃったでしょう。それはいい。むしろいい。ただ、一般化するかもというのは「受け手側も明確に意識する」ということ。つまりはマフラーしまい髪が「あざとさ」を生むところまでいっちゃうんじゃないのか、ということです。これは「マフラーしまい髪」にとって、大きなターニングポイントとなるでしょう。「無防備な防御」を超える意図。「かわいく見せたい」マフラーしまい髪の登場です。

ですが、案ずることはまったくありません。いうまでもなくこのことは「マフラーしまい髪」の魅力をまったくもって損なわない。なぜならば、あざとさ、すなわち「かわいく見せたい」が透けて見えている状態というのは、やっぱり「無防備さ」には違いないからであります。

うっかり女性はかわいい。あったかくなりたい女性はかわいい。そして、かわいいって見られたいことがばれている女性はかわいい。そういうことです。マフラーしまい髪の懐は深い!巻いているのは髪だけではないのです。夢とか、希望とか、見えないものも巻いている。

これを機に、これはもう、マフラーしまい髪は一気にメジャーシーンに躍り出ていただきたい。かつての「アヒル口」くらいまで突き抜けてほしい。そして女優タレントモデルその他もろもろ全員アメブロに「マフラーしまい髪」の写真をアップしまくればいい。その中から「マフラーしまい髪研究所」に収録されるような新たなスタイルも生まれることでしょう。それになにより俺が「マフラーしまい髪」でGoogle画像検索する楽しみが一気に増えるというものです。やったぜ!