『何度も読みたい広告コピー』

キャッチコピーはもちろん、ボディコピーに着目した一冊。よい。もともと好きなコピーも載ってたし、知らなかった素敵なコピーともたくさん出会えた。職場の席に備え付け。
各作者によるボディコピー論コメントも掲載されており、それはそれはバラバラなことをおっしゃるが、それは単にこういった広告本で「丁寧に回答する」か「スカしたことをいう」かのアティテュードの違いであって、たいせつなことはそんなに変わらないんだろうなあ、というのは私の予感。
ボディコピーを読みやすいように打ち文字で外出ししてくれるのは、ありがたくもあるが、それでもビジュアル本ちゃんのボディコピーが読めないほど小さいのであれば、それってどうなの。あと初出年の記載がないのは広告資料としていかがなものか。いい本だけに。


まあまあ付箋だらけな本書のなかから、まずは実務的に肝に銘じたいコメントを抜粋写経。

コピーを書く時誰かに取材をしますか、という質問をされる。もちろんしないわけはないのだが、誰にいちばん聞くか、と問われれば、これは圧倒的に自分なんですね。自分に取材する。
(P15/岩崎俊一)

商品や企業の魅力をわかりやすく書くことがコピーライターの仕事。僕はそうは思いません。実は読者はわかりやすさなんて求めていないと、最近よく思います。
(P147/澁江俊一)

キャッチコピーはもちろん、ボディコピーの1行目にも注意を払うようにしています。
(P171/中澤岳央)

「人格」をきちんと設定すると、ボディコピーは書きやすくなる。
(P193/石田文子)


好きなコピーは写経したけど消した。

何度も読みたい広告コピー

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