だいじなクオリア

5/31thu@Brown Books Cafe。天気のよい平日夕方、職場を抜けて気分転換かねて。米風亭の誘惑を泣く泣く振り切って3階へ。
展覧会の告知をくれた友人・小島歌織さん。札幌パルコ広告やintroフライヤーで作品を拝見したことのある針さん。くるみみどりさんと菊地和広さんの作品は初見。4名の手による作品が、1坪程度の極小スペースの4方に10点ちょっと。平日夕方とあって1人貸切状態でゆっくり鑑賞できた。
「若手による現代美術」という理解の枠組のなかで作品を眺めていると、自分の中によしあしを判断するためのよりどころを見つけるのが難しくて、なんとも不安な気持ちになることがある。技法も領域も意味や価値も途方もなく自由で広大な海に溺れそうになってしまう。そんなとき私はたいてい、ぷかぷかと浮かぶプリミティブな木片にすがるよりほかなくなるため「かわいい顔してていいよね」とか「えろい脚してていいよね」とか、そういう視座へと着地する。着地している自分を鑑賞しながら見つけている。
4者4様、ていうと普通っぽすぎるけど、5様とか6様とかでなく、4様だったのがよかった。たぶん放っておけばどこまでも自由に広がっていくだろう作品のありように関して、ギュッとコンパクトに整理され、なおかつ退屈ではない、いいあんばいだったと思う。あと、個人的には、作品の価格というものが、おもしろい。
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