寄藤文平『数字のモノサシ』

副題は「絵で見る数字の感じ方」。読みたいリストに加えつつ放置していた本。たまたまブックオフで見つけた瞬間、地震のニュースと脳内でリンクし、購入。神戸のときの、数字が増えていくたびに自分の感覚が麻痺して、実感を超えてしまうあの不思議な、いやな感じを思い出して。それはやっぱりいやだと思って。
読み始めて驚く。イントロダクションに書かれていたのは、神戸の際の、当時学生だった著者の、全く同じ問題意識。

「これは1000人いくかもね。」
死亡者数が増えるにつれて、感覚が麻痺していくのが自分でもわかりました。
(P2)

今回、数字についての実感を伴わせるよう意識しながら、情報にふれておこうと思う。そして行動しようと思う。自分と自分の周囲の身の安全を確保するための情報収集は随時行いながらも、できるだけ冷静に、浮き足立たずに、普通にしていようと思う。食べられれば食べ、眠れれば眠る。しかるべきときのために力をためる。

数字のモノサシ

数字のモノサシ