夜の散歩道

最寄の地下鉄駅から自宅まで20分ほど歩く。一度でいいから地下鉄駅のすぐ近く(徒歩5分以内)に住みたい住みたいと願っているが、叶わない。実家も、これまで住んだ部屋や部屋も、軒並み駅まで徒歩15〜20分。実家は別としても、部屋探しでいつもあれこれと家賃に見合わぬ希望要件を出し、でもって駅キョリ優先度が低くなってしまうのだから、しかたない。
ところがいいこともあって、ふだんもっぱらデスクワークな私は、この道のりこそが重要な運動機会となっているのであり、なおかつこの20分間の間、特に暗い帰り道に、色んなことを思い巡らす。考える。何かを思いつくこともある。無性に「やったるぞ」な気分になることもしばしばだ。古来、作家先生などはたくさん逍遥したと伝え聞くけれど、確かに歩くのはいい。たとえ毎日同じ道だったとしても、なかなかいい。
あとはこれで、家に着くなり酒をあおって結局なんにもしないで就寝、ということが減ればもっと生産的なのだろうけれど。ああ、忘れないうちにメモメモ。