自称読書家はメールが長い。

部屋に落ちてた角川文庫の栞。
一般ユーザー投稿モノだろうか、「〇〇さんの発見。」とある。裏側には「発見。読めば、発見がある。角川文庫」。発見をテーマに据え、本にからめた「あるある」ネタ。
さてそのうちの「まいど!さんの発見。」が
「自称読書家はメールが長い。」
パッと見の印象は「ふーん、なるほどねー。うまいこと言うねー」だったのだけれど、ややあって、よくよく考えると、どういうことか意味がよくわからない。
何かを揶揄して笑いをとろうとしているのだろうとは思う。しかしそれが「自称読書家」をなのか「メールが長い」をなのかがわからない。流れ的には「メールが長い」ほうで落ちてたほうが自然だが、わざわざ「自称」としているあたりが引っかかる。じゃあ真の読書家のメールは長くないのか?自称読書家と読書家の違いは?
それとも「自称読書家」は「言い訳がましい」から「メールが長い」?でもそれでは「読書家」でなくてもよいし、かといってそれでは「本好き=文字好き=メール長い」というイメージ連鎖が起こらないし。
これを書いて投稿した人のことをどうこう言うつもりはないのだけれど、これを選んだ人は、どのように解釈したのかが気になる。わたしがわからなかっただけで、本当はおもしろくて納得のいく解釈ができるのかもしれない。でも、少なくとも自分自身に関して、言葉を選びとる判断において「意味が完全に腹に落ちていなくても、なんとなく上手いこと言っている風な書き方につられてしまう」ことが起きているような気がしたので、それは気を付けなくちゃいかんなと思った。選ぶときは、腹で読まなければ。自戒。