ピーター・モントヤ『パーソナルブランディング』

レバレッジなんちゃらの人の本を立ち読みしていたらこの本が紹介されていて、なんか面白そうと思ってアマゾンでポチッと買ったらレバレッジなんちゃらの人が翻訳した本だった。帯にでかでかと「レバレッジ」とか書かれてるし。なんかとても立腹。
ムカムカしながら読み始めた本書だが、まあまあ考え方の参考にはなった。今の自分にはすぐに必要なさそうだけれど、いずれ必要になってきそう。会社に勤めていようがいまいが、個人ベースで仕事をするためには「自分のブランディング」は有用な考え方だと思う。個人としてビジネスをやっているわけでもない今の自分にもやれることはありそうだ。
「仕事とかプライベートとか分けないで、ひっくるめて生活だろう」と最近考えてるのだけれど、例えば自分のバックグラウンドがそのままブランドになってゆくという考え方をかんがみるに、ますます仕事とプライベートは同じものになってゆくのだろうな、と。個人ベースの働き方であればなおのこと「私個人の一貫性」が重要になってくる。それはたとえば実名でブログを書くことも含めて。もちろんオンオフの切り替えや時間の使い方、顧客とのリレーションの深度は自分に適した調整が必要だろうけれど。
繰り返し同じような話が出てきてくどいので、「あ、同じだな」と思ったらさらっと読むだけでOK。時間をかけて漫然と熟読してしまったのは失敗だった。ゴリゴリの主張ぶりに嫌悪感をおぼえる部分もありつつ、「でも、パーソナルブランドだけですべてうまくいくわけじゃないよ」と言ってるあたりは好感。なんにせよ率直でまっすぐでシンプルなところがアメリカ的な印象(勝手なイメージだけど)。実践編としては自分に合うところ合わないところを自分なりにアレンジする必要がありそう。多分にバタくさいし、なんせ自分の顧客のことは、自分がいちばん知っているだろうから。
個人的にぐっときたのは以下。

あなたは、文化、志向、価値観の変化に気づかないほど多忙を極めてはならない。
(P276)

パーソナルブランディング 最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す

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