マフラーしまい髪見放題プラン

あー寒い。ほんと寒い。毎日寒いですね。日本全国のあちこちで大雪が何回も降っちゃったりで冬はまだまだ余力を残してるって感じですね。北海道もこのところ真冬日が続いています。真冬日ってわかりますか。考え方的には真夏日と同じです。最高気温が氷点下の日です。氷を外に出しっ放しにしても一日中とけることがないってことです。

北海道で生まれ育ったから寒さに強いのかといったら決してそんなことはないと私は思います。北海道民は冬に家の中で半袖になりアイスを食う。暖房も強いし、住宅の気密性も高い。東京の冬のほうがよっぽど寒い。私が人生で最も寒さに凍えたのは忘れもしない2月の東京の深夜屋外ロケでした。帰りのタクシーに乗っても体の震えが全く止まらずに朝の風呂場で浴槽に湯をため身を沈めて、しばらく動けなかったのをおぼえています。

あー寒い。マジ寒い。クソ寒い。アホ寒い。エロ寒い。エロ寒い?そうです、マフラーしまい髪の話です。

毎年毎年毎年毎年毎年毎年毎年毎年毎年毎年申し上げているように、私は女性の髪がマフラーの中にたくしこまれている状態を愛しております。だからこそこのエロ寒い季節を尊ぶことができている。それしかない。

北海道民は必ずしも寒さに強いわけではない、というのは先ほど述べたとおりです。かといって北海道では誰もが眉間に皺を寄せて長い冬を越しているのかといえば、そんなこともない。つまり北海道には寒さ対策が豊富に存在しており、北海道民はそれらを知り尽くし、自然となんなら無意識のうちに活用しているだけなのです。そこんとこが東京とは違うのです。昔のアニメみたいに冬なのに短パンみたいな小学生は北海道にはひとりもいません。命にかかわる。

マフラーしまい髪もまた、そのような防寒対策のひとつであるといえましょう。それがお洒落なのかお洒落じゃないのか、意図的なのかうっかりなのか、そんなことはまったくどちらでも構わない、どちらでもいい、どちらも最高にいい、という議論は昨年までに終えていますので割愛。マフラーしまい髪は暖かい。それは紛れもない事実です。

何が言いたいかというと、北海道の女性はすぐに髪をマフラーにしまうってことです。私も東京など北海道以外の地域と比較調査をしたことがあるわけではありません。WEB ACROSSの定点観測も「マフラーしまい髪」をカウントしたことはなかったように思います。よってあくまで私の主観、感覚的なものでしかないのですが、特に近頃なんかむしろ、マフラーしまい髪じゃない女性を見つけることのほうが難しいぐらいの状況です。北海道の女性、髪をマフラーにしまいがち。

北海道で暮らしているということは、マフラーしまい髪見放題プランに加入しているのと同じことです。これが、よくわからないうちに勝手に加入させられていた携帯電話の料金プランだったら即解約というところですが、そんなにいいことあるんだったら、まあいっか、むしろありがとう、ありがとう複雑な料金プランという気持ちです。私はこれからも北海道に住み続けたい。

だから私は申し上げたいのです。雪が目的でなくともよい。ウィンタースポーツを楽しまなくともよい。雪まつりも終わったけど、それでもいい。冬こそ北海道にいらっしゃい。だってそこにはマフラーしまい髪があるじゃない。そこにはとびきり暖かくて、美しい冬が待っているじゃない。

オリンピックの観客席にマフラーしまい髪はいるのでしょうか。たぶんいると思うんだよなあ。