ビールはオフのスイッチ

きのうの昼で風邪薬が終わったので、夜に久しぶりの飲酒をした。薬が終わったからというのは口実で、以前は酒を飲むのに口実なんか要らなかった。

薬がなくても飲酒の回数は減った。飲み会だとか、外に飲みに行く機会はもともと少ない生活ぶりだけれど、自宅での晩酌はほぼ毎日だったのが、今では多くても週に一度か二度か、そんなところ。そのためすっかり酒には弱くなってしまったようで、グラス2杯のビールでかなりいい気分になる。

息子はもうすぐ1歳半になる。息子が生まれてすぐはわりと飲んでいた。息子はただただすやすや眠り、乳を吸うだけだったから。私が酒を飲まなくなったのは息子が体調を崩したりすることが増えてきた、ここ半年から一年のあいだぐらいである。家にいて、いつなにがあっても対応できるような態勢でいたいし、いなければならない。緊張感がある。大人だけで生きていれば、最低限、自分自身の世話さえできていれば充分りっぱである。でも、子供がいるとそうはいかない。

決して、妻に飲むなといわれているわけではない。妻はむしろ、飲め飲めといってくれる。ビールを買ってくれる。たいへんありがたい。妻は酒を飲まない人だが、なぜか私の飲酒には昔から寛容である。車の運転もできるというか運転経験は私より豊富だ。最近私が酒を飲まないのは、私自身の選択によるところが大きい。

飲酒をすると、なにもしたくなくなる。飲酒をしていてなにかしなければならないというのは、つかれる。飲むならなにもしたくないし、なにかするのなら飲まなくていい。今、私は、なにもしなくていい状態をつくるのが難しい。つかれたくない。これが今現在の偽らざる実感である。歳を取ったのかもしれないが、それならそれでしかたないと思う。

そのへんぜんぶひっくるめて相変わらずビールが好きです。