We adore chaos

きのうのビフォーアフターにて、特番を3回も引っ張ったパリの狭小アパルトマン篇がようやく完結。無事見られてよかった。
その途中、フランスの家具工房にて匠のアイディア家具をつくりまくるわけなんだけれど、そこで注文した木材が全然来ないという事態が発生しておられた。
節のない美しいのを注文してたのに節だらけ、なんてのはかわいいもんで、7cm角を注文しているのにほとんど7cmに満たなかったり、めっちゃねじれてたり。けっきょく、その木材を使いものになるものに整えるところからやらなきゃいけない。
日本から来た家具職人さん絶句。フランスの家具職人さん「いつものこと」「日本では7cm角の木材を注文したら7cm角の木材が来ますか?」
フランスは適当大国らしいということは「ほぼ日」のこのコラムでも再三書かれていたので、ああかわいそうに、日本ってすばらしいのね、なんて思ってドキドキしながら視聴していたわけですが。
自分の仕事を振り返って、ああ、こういうこと全然あるわ、と思いました。
曖昧な指示内容を整理整頓して、どこが不明なのか、どこが矛盾しているのかをつまびらかにすること。それはすなわち、木材を整えて、使いものにするという行為に似ている。
そこからが自分の仕事であるのは、仕方ないというか、あるいは自分にとっての営業努力というか。そんなイメージが、これでちょっとピンと来た。きれいな木材が届けばそりゃもちろん言うことないけれど、いい仕事のためにはないがしろにできない。やらにゃいかんのだ。うん。やります。

We adore chaos, because we love to produce order.
(M. C. Escher)