三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』

文春文庫。入浴読書。
映像作品のほう、未見ではあるのだけれど、もうどうにも松田龍平でしか脳内再生されなくって。水口じゃなくて探偵はBARにいるほう。
ベースをドライに描けば、ウェットが引き立つ。ベースがウェットであればドライが引き立つ。二項でおさまるものではないにしろ、魅力的な人物描写の基本はそのくりかえしなのかもしれないな、ということを、いまふと思ったんだけど、それはそれとして読んでいるときは、つるつる特に深く考えずに読めて楽しかった。サスペンスが苦手でして、はらはらしすぎないのが性に合うのです。

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)