永田純『次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル 自分を作る・売る・守る!』

ほぼ日でプッシュされていて、興味を抱き購入。
上記のインタビューでも語られているように、非ミュージシャンにとっても超有益。「自分の身を立てていくこと」を考え、行動していくにあたって、同時にこれまでの会社員として/趣味をする者としての自分を振り返るにあったって、ものすごくよいコンパスになってくれる本。付箋はりまくり。


私は楽器を演奏できる人や歌唱できる人、音楽を営むことができる人を無条件に尊敬する者なのだけれど、それは、それで「身を立てている」人についてはもちろんのこと、完全な趣味(本書でいわれるところの「日曜音楽家」)であっても、人生を楽しむ/まわりの人々を楽しませるための術を身につけているという点において、非常にリスペクトしているし、うらやましくも思っている次第。
本書は、身を立てていくのに必要な視点をあらゆる角度からわかりやすく可視化・説明してくれるのはもちろんなのだけれど、けっきょく大事なところってんで、【音楽をつくる・奏でる私自身】に立ち戻る。そこが、すごく好き。


読書メモとして、数ヵ所だけ引用。

(社会との)接点を持とうと決めた以上は「自分の時間(の半分くらい)は、人様のためのもの」くらいに考えられるとストレスが減ると思いますし、それらはあなたの仕事を広げていくために決して無駄にはならないものです。
(P36)

ほとんどの場合、仕事を生んでいるのは肩書きです。あるいは、仕事は肩書きに来る。最初に「あなた自身」に来ることは残念ながら、ほとんどありません。そこでまずその肩書きに期待されている役目を担うこと、それがすべての始まりだと言ってもよいでしょう。
(P42)

まずは「典型的な場にはきちんと居る」ことは、いまや必須と言えるでしょう。
(P60)

◎あなたが作る仕事
◎他人が作り、あなたはそこで何らかの役割を担う仕事
 必ず、このどちらかです。
(P94)

ここまで読み進んできたあなたは、音楽を通じて、自分が世の中と繋がっていくイメージが持てたでしょうか?
(P110)


世の中と繋がっていくイメージを。

次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル 自分を作る・売る・守る!

次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル 自分を作る・売る・守る!