ほんのまくらフェア全国版@紀伊國屋書店札幌本店

空中キャンプの中の人・伊藤聡さん(id:zoot32)も絶賛だった、書き出しオンリー本の闇鍋販売「ほんのまくら」の全国版。友人がいっちょかんでるということもあり行ってきた。札幌本店。

表紙には書き出しだけ。タイトルも著者も中身も見えない。そのコンセプトを理解してはいたけれど、予想してた以上に楽しい。もちろん「書き出し」チョイスのよさもあるんだろうけど、ぜーんぶ面白そうに見えてくる。でも中身は見えないっていう、なんなのこれ。この焦らされ宙ぶらりん状態。楽しいわこれ、すげー楽しい。
ただ、売場なのである。誰がそこに立ってトークしているわけでもパフォーマンスしているわけでもなく、商品の陳列というだけ。なのにこのイベント感。客が勝手に来て盛り上がる放置イベント。「ちょっと知的ぶりたい気持ち」をくすぐるくすぐる、カップルの男子が喋る喋る。仕組みすごいわこれ。

売り文句たる「本の闇鍋」というのは、確かに合ってはいるけれど比喩としてはそれほど正確ではない(ある部分しか表していない)なあと思っていたけれど、売場を訪れる人々(もっぱらカップル)が「本の闇鍋だって、なるほどね」的なやりとりをしているのを耳にして、あ、これでいいんだ、伝わってるんだ、と、納得。


10分ほどうろうろして購入したのはこの2冊。

夜、ゆで卵を食っている。ポクポクと食っている。

この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。

中身は内緒。


2月20日まで。
http://www.kinokuniya.co.jp/20130117150500.html