疲れない週末

いま、土日にどう過ごしたのかを思い出そうとして、はたと思考が止まる瞬間があって、なにもしてないわけでなく、よく寝たし街に出て買い物もしたし出勤もしたしずっと行こうと思っていたパスタ屋にパスタを食べに行ったし、きちんと有意義に過ごしているはずなのに、記憶を引きだそう、タイピングして定着させようと思うと、止まる瞬間。
たとえば映画を観たり舞台を見たり小説を読み終えたりしていると、そのほかの出来事が同じだとしても、記憶の楔になって、ビッ、とまとまる感じ。それだけ熱量の要る体験だということなのかもしれない。肉体に刻み込まれる体験。疲労を伴う体験。記憶を刻みつけるのは疲労なのだろうか。
どちらがよいということもなく、どちらの時間も愛している。達成感だけが人生ではなかろう。さらりとした休日。朝または昼間のうちのストレッチをさっそくサボった週末。湯船のなかではお気楽エッセイを読んでくすくす笑い、テレビの前に座ればファイナルファンタジー13をやっている。まだまだ序盤だけれどまあまあ楽しい。ドラマが長すぎてゲームさせてくれよってよく思うけど。
とりとめだとか、まとまりだとか、意識するのはあるていど後付けでよくて、仕事ならともかくプライベートならなおさらで。かたいといわれつづけて、ちょっと飽きてきたわ。