いしたにまさき『あたらしい書斎』と、鈴木の「どこでも書斎トート、あるいは自宅内ノマド」

漠然と憧れながら、ときどきもちゃもちゃと部屋の模様替えを試みては、中途半端なままにしてきた「書斎なるもの」。その目的と必要な要素を明確にしてくれたというだけで、私にはもう充分なほど買った価値がある本。
IKEA活用やデジタルをからめたハウツーの部分は、IKEAが近くにある人やデジタル活用をお考えの方は参考になると思う(私はサラッと流し読みだけにとどめた)。


感銘ポイントをかいつまんでメモらせていただきますが

明確な目的のない「自由な学び」
(P28)

は緊急性が低く、だからこそ集中して取り組みづらいんだけど、とっても大切。これをするために必要なものが書斎であり、

私たちが書斎でやりたいことは、学んだり考えたりすることで、書類の管理や閲覧ではありません。
(P113)


あーもうここだけで目から鱗。


で、全体を通じて必要な条件は

  • 日常から離れて「こもる」ための空間
  • 机やイスなど「スイッチを入れる」仕掛け
  • 学びや思索の「質を高める」ための本

である、と。簡潔明快。すんばらしいですいしたにさん。


以上を踏まえて、自身の環境すなわち勤務/生活スタイルや居住空間に当てはめればいいのであるが、私の環境には現在「新たな空間づくり」を行う余地はない。
が、いしたにさんはこうも書いている。

スイッチが入るまでの流れをシンプルにして、できるだけ脇道ができないようにすれば、切り替えやすくなるわけです。
(P109)


なので、こんなセットを用意してみた。

マチの大きな布製ミニトートバッグ(無印良品)に、自宅集中&思考グッズをざっくりまとめてぶちこんでみた。これを、そのときの気分で家の好きな場所に持ち歩けば「どこでも書斎」になるんじゃないかという試み。

ロディアとラミーのセットは最近の自宅考え事フェイバリット。気に入った文房具は気持ちが上がるし、スイッチが入る。仕事だろうが私事だろうがRHODIAにアウトプットすれば、その後切り取って仕事ノートにも私事ノートにも貼り付けられるので便利。ポメラも同じくスイッチが入るし、気が散らないから仮想的に「こもる」ことにもなるかなと。現在の自宅PCの位置が長時間作業に向かないという事情もある。読みかけの本も、とっちらかり防止にこのトートの中へ。もっと他の本も参照したければ本棚のある部屋に移動するだけ。アサラトは気分転換に(初心者)。iPodは普段から持ち歩いているのでいつもはこのトートに入ってないが、これによってより「仮想的にこもる」ことができる。


この「どこでも書斎トート」片手に自宅の中を流浪。「自宅内ノマドワーカー」とてもいうべきか。しばらく、これでいってみたいと思う。

あたらしい書斎

あたらしい書斎



並行してPinterestを眺めたり、このあたりの雑誌をパラパラめくって気持ちを盛り上げています。たのしい。

POPEYE (ポパイ) 2013年 01月号 [雑誌]

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Casa BRUTUS特別編集 完全保存版 美しい収納術: STRAGE BOOK (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)

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みたいもん!