雪の季節の暖かい日の雨の冷たさ

夜になって、ゆるむ気温、降りかかる雨によって、すべすべした雪道の外面を保ちながらそのじつ、もろくもぼろぼろと融けていたシャーベット状のかたまり。雪国に暮らして三十年の経験から「ここは踏んでも大丈夫だろう」と見た雪道がことごとくNGだったとき。ずぶっ、ずぶっと埋まる布靴。じんわりしみてくる冷たい汁。帰り道であることを不幸中の幸いに、にがにがしく笑うしかない。とけるならつもるなというのは人間の勝手。けさは完全防水ブーツ、ブランドストーンで出社。