12人の優しい日本人(2005)

テレビ録画鑑賞。映画版は観たことあったけど舞台版は初。この2005年版はWikipediaによれば4演とのこと(サンシャインボーイズ版って観たことないのですけど映像化されてます?)。ちなみに元ネタは未鑑賞。
話し合うことが宿命づけられた場の設定。密室会話劇の道具立てとして究極、というか、とことんそこへ向かって行くしかないという意味ではストイックな舞台。ほんと細かいところまでよくできてる、何回でも観たい作品。どーでもいいことが伏線になってたり、どーでもいいことがほんとうにどーでもいいままで終わったり、そのバランスがまた気持ちいい。
タイトルに既に「優しい」が含まれているけれど(もちろん怒れるの裏返しなわけだけど)、そのとおり登場人物が(結果的には)みんな優しくて、ほっとする。だめな人もおかしな人もいっぱいいるけど根っから悪い人がいなくって、ただそれだけで人間賛歌的な。観劇後に晴れ晴れとした気持ちになれる的な。それは「三谷さんが」っていうより「コメディっていうものが」ってことなのかもしれないけれど。
12人全員、出ハケほとんどなく出ずっぱりというのも、すげー。