裏切りのサーカス

5/27sun@シアターキノ
公式に「リピーター割引」も設定されているようで、本作は多くの方々にとってそういう作品であるのかもしれないが、正直なところ、どこがすげーのか、わからないままに終わった。もう一度劇場には行かない。DVDになったらもう一回観る。
毎度のことながら己の映画リテラシーの低さに愕然とする。舞台だとあんまりそういうことないんだけどなー、なんでかなー。一つだけ思い当たるのは「顔を記憶する能力」が薄弱なために、「あの人がここにも」に気づかないことが多い、という点であろうか。洋画だと尚更。
そしてまた、本作に関していえば、そんなわからないまんまでも飽きることなく、ほどよい緊迫感を保って画面と向い続けられたことが、不思議だった。終わってから振り返ると「え?」なんだけど、観ている間はずっと面白いのである。かっこよさなのか、たたずまいなのか、間なのか、美しさなのか。ポール・スミスの力によるところだけではあるまい。