文具王トークショー@大丸藤井セントラル


たまたま文具王著書について書いた直後に、文具王来札の報を知った(厳密にいうと「思い出した」)。あわてて申し込み、2/19sun14:00-15:00の回を拝聴。全3回の千秋楽。
開始30分前くらいにセントラルに着いたら、プレイガイドんところにエレベーター待ちの文具王を発見。超ナチュラル。市井にとけこみ民の声に耳を傾ける王の余裕である。


買物を済ませてから7Fスカイホールへ移動、トークショー開始前に「なつかしの文具展」を観る。文具の歴史についてのキャプションは、たぶん本やウェブを紐解けば知りうる程度の(知らないことが多かったけど)概説的な内容であったが、やはりそこに文具それ自体、ホンモノがあるというのは訴求力が強い。それも、自分が生まれる前の文具もさることながら、自分も見たことある・使ったことある文具には思わず「なつかしいー」と感嘆。大いにぐっときた。大丸藤井って120周年なのね。北海道で100年超えはすげー。


さて文具王・高畑正幸トークショー。テーマは展示と連動した「なつかしの文具」。つい先刻エレベーター前で目撃したまんまの王であったが、途中で思い出して王冠を装着。自ら冠をかぶるという、ナポレオンスタイルの戴冠である。文具皇帝。
さて冒頭、「なつかしい」っていう感情はなかなか一般化が難しい、とても個人的なものである旨を語る。さっきまで観ていた展示を思い出し納得。そういう意味でここ最近までをちゃんとカバーしていた展示は「なつかし」表現としては成功だったんじゃないだろうか。きっと私より年上の世代も、若い世代も、どこかしら共感できる展示だったのではないかと思った。
文具王スライドの中でグッときたのは「文具キット」と「ポケットザウルス」。前者は私もすごく欲しかった!後者のホッチキスで指を打ったほろ苦い思い出。王は1974年生まれなので私の8歳上(学年7つ上)、受容している当時の年齢は異なるであろうが、共感できる部分が多かった。ちなみに、紹介はされなかったけど個人的ななつかし文具として加えるなら「ドラクエ鉛筆」と「エスパークス」かな…。
テーマが「なつかしの」ということで必然的にモノ自体だけでなく時代背景などの周辺情報が絡み合い、とても面白い。多機能ペンケースの変遷と、そのブームの終焉に関する流れは垂涎。そしてハリナックスの原点。すげー。
淡々とワクワクがとまらない、あっという間の60分であった。楽しかったー。また来てください!



この日のセントラルではエルバンのローラーボールを購入。万年筆のカートリッジインクを入れて使うもので、630円也。ホクホク。