高畑正幸『究極の文房具カタログ【マストアイテム編】』

文具王の本。昨年より、ちびりちびりと読み進めていたものを、惜しみつつ読了。なんにもしたくない、けれどなにかがものたりない、そんな心境の私を救ってくれた本書。文房具って本当に素晴らしいものですね。
概ね廉価で普段使いの文房具を1点ずつ紹介してゆく本書。著者の手によるイラストがいい。原則ストレート、率直、丁寧な語り口の端々に譲れないこだわりなどが垣間見え(それも、におわせるというよりはきっちり明文化されてゆくような)、小気味よい。熱弁ではあるのだが、ほどよく肩の力が抜けているような。


カッター(NT A-300GR)に

歴史に残る名品の血統
(P50)

というキャッチコピーをつけるかと思えば、


MONO消しのキャッチコピーは

やっぱりこれかな
(P44)


小気味よい。


これからも気分転換に時々手に取りたい、そして「冷静で親しみやすい紹介文」を書く際のお手本として、座右に置いておきたい一冊。

究極の文房具カタログ【マストアイテム編】

究極の文房具カタログ【マストアイテム編】

そして、文具王が勤務しているサンスター文具の「はりトルPRO」は、すすめられるままに購入。職場で活躍中。