プール

旧作レンタル。いつもの調子だろうと安心しきって観始め、まったくその通り安心のまま終わるという抜群の安定感に酔いしれるひととき。
リアリティがないとバッサリ切ろうと思えば切れるほどの言葉少なさ、それでいて成立している世界観に、どうしようもなく憧れを抱いてしまう。俳優の演技の役割は大きく、かといって依存しているわけでもない。それは間や、テンポのせいだろうか。大きな声で語ろうとせず、むしろ聴こうとしているかのようなたたずまいだろうか。
もたいまさこの仙人ぶりがますます加速している。日本の財産レベルだと思う。