ないものねだらずんばなにをえる

社内にて、同僚デザイナーの、手描きなお仕事が目に入る。ふだんからデザイナーさんのつくるものは無意識に浴びるように目に入っているはずなのだが、フリーハンドで描かれるそのプロセスを目の当たりにして、改めて感嘆せずにはいられない。すごいなあ。すごいなあ。口をつくのはそればっかりだ。
何人ものデザイナーさんたちと同じ輪の中で、デザイナーではない者として毎日働いていることを思い出す。デザインもできてライター、という人も世の中には少なくないと思うけれど、私の場合はデザインの素養は今のところ、持ち合わせてはいない。
すごいなあ。すごいなあ。
そう繰り返す気持ちは忘れずに、けれども口をつぐみたい。
あきらめるのではなく、うらやむのではなく、この手には何があるだろう。
徒手空拳には限らない。エモノを操るスキルでもいい。