OOPARTS Vol.1『CUT』

10/10sun1300-@Zepp Sapporo。雨の札幌千秋楽。「見たい」よりも「見とかなきゃ」といったモチベーションでギリギリチケット購入。「見といてよかった」。
オーパーツの解散は1998年。私はちょうど高校演劇を始めたばかりの頃で、結局オーパーツは一度も見ることができずに終わってしまった。私の中での鈴井貴之は、ゴイスの人でダベサの人でミスターで、それで二度と見ることのできない札幌演劇界の伝説だった(少なくとも私の中で)。
さて本作。ストレートな言葉を使ったセリフと、かっこいー演出、メジャー感のある俳優たちによって構築されるわかりやすい構図とわかりやすいストーリー。「1999年ぐらいに観ることができていたら、とても面白かったかも。ちょっと人生狂っちゃってたかもしれない、おれは。」と思った。率直に、今の私の中の欲しい部分にはヒットしなかった。でもきっと1999年の私は、手すりが役者の顔にかぶりまくるゼップサッポロの2F席に5,500円は払えない。無念である。
鈴井さんの語る「やり残したこと」が何だったのか、以前のオーパーツを知らない私にはわからないが、なんせ12年ぶりの「Vol.1」。つめこんだ…のかもしれない。2以降がどうなっていくのか、こんな調子でさらにぶちかましていくのか、スッと力を抜いていくのか、気になるっちゃなる。