時間軸

正月に見たヱビスビールのCM。一瞬だけ目に飛び込んできたコピーは「ヱビス。ちょっと贅沢なビールです。」あれ?ヱビスって去年、「ヱビスは時間をおいしくします。」にスローガン刷新したばかりじゃなかった?もう戻しちゃったの?

シャープのCM。おなじみのロゴと眼の傍らには「目指してる、未来がちがう。」あれ?「目の付けどころがシャープでしょ。」は?ニュースリリースによれば20年ぶりのスローガン刷新だそう。俺は今までのほうが好きだけどなあ。慣れかなあ。

大学時代、哲学の教授が講義の合間に熱っぽく語っていたことを思い出した。「生涯で一文だけでもいい。“壊れない”文を作りたい。それは非常に困難なことだけれど」。彼の研究対象はアリストテレス。2000年以上昔の人物。

今日読んだ記事。ニューヨークに暮らす24歳女性へのインタビュー。「5年後、どこにいると思う?」と訊かれた彼女の返答は「難しい質問ね。だって2010年に私がどこにいるかなんてことを、2005年には想像できていなかったもの(それはいいことなんだけどね!)」

広告は「今」にマッチしなければならない。「普遍的な言葉」は強い。今年は時間軸を意識しながら考え、書いていきたいなと思った年頭。

というメモを今頃晒してみる立春