アンテナを外部にもつ

世の中のいろんなことに興味・関心をもちたいと思っている。好奇心を旺盛に、いつでも全方位にアンテナを張っていたい。そして貪欲に吸収し、考え、吐き出していたい。
ところが、私はさほど興味関心を広くもっている人間ではない。そして興味関心のない事柄に関しては、ほんとにない。「興味ない」と冷たく切り捨てることに、わりと躊躇がないタイプだ。
「これはまずい」とは思うが「別にまずくないじゃん」とも思っている。仕事柄的には「まずい」と思うが、人生の充実度的には「別にまずくない」。面白くないと思っていることに惰性で関わっているほど人生は長くない。
まあ、仕事を通じて人生も充実する部分もあるわけで、そこんところの手段と目的が入れ子になっている。ここが混乱しどころ・迷いどころだ。で、落としどころとしては「自分の興味関心レンジを尊重しつつ、他のことにもほどほどに」となる。
自発的な興味関心のない範囲への、アンテナの強制的拡張。これを効率的かつストレスレスに可能にするのが「人付き合い」だと思う。
例えば妻の興味関心範囲、観光とか食とか、読む本のジャンルとかに、私はあまり興味がない。けれど強制的に触れざるを得ない。別にイヤイヤ触れているわけではないし「お、これは面白い」ということもたくさんある(やっぱり興味ない、ということももちろんある)。自分で興味関心がもてないものについては、外部にアンテナをもてばいいのだ。自分の周囲の人間が、自分の拡張アンテナになる。
(互いの興味関心範囲の積集合の適切な広さがどれほどかは人それぞれだろうけど、それはまた別の話)
こうして書いてみると至極あたりまえのことなんだけれど、自分的には気づきだったのでメモ。