佐々木俊尚『仕事するのにオフィスはいらない』

光文社新書413。仕事術的な本はしばらく敬遠していたのだけれど(読んでばかりでできた気になるのがいやだったので)、各所でのおすすめを読んだのと、自分自身に読書の勢いをつけるべく読みやすそうな本を、てんで購入。
自分の理想とするワーク(ライフ)スタイルに思いを巡らせたときに浮かんでくるキーワードは「自宅兼仕事場」だ。今のところ会社勤めを辞めるつもりは全然ないのだけれど「どこでも働けまっせ」っていう意識ではありたいと思うし、そのような能力を身につけていたいと思う。仕事の知識や技術的な部分はもちろん、いわゆる仕事術的な部分も含めて。
ノマドワーキング。インディペンデントでいること。本書は理論と実例をまじえてコンパクトに書かれた指南書。特に「アテンションコントロール」のくだりは特に参考になった(やり方、というよりは、その考え方が)。クラウドの紹介は、知っているものも多かったのでさらりと読み流したが、具体的な使用例は参考になった。現状の自分に、今後の自分に、うまいこととりいれていきたい。
ますます「仕事/私事」ではない、「ひっくるめて鈴木という人間の人生だよね」が加速する。それでいいと思う。春の転職を経て、これから自分が目指していくところが徐々にハッキリしつつある今日この頃。仕事術本も、またちびちびと読み始めてみるとするかな。

「いつでも会社を辞めてやるよ」
 と思っていて、でも会社から「辞めないでほしい」と考えられているような会社員――そんな会社員であるべきだ
(P222)

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書)