小泉武夫『発酵食品礼讃』

文春新書076。札幌市中央図書館より。仕事がらみで発酵について勉強中。ざっと読み。
発酵ってすごいですね。ほんとすごい。発酵食品が「微生物に不可能はない」ってすんげぇフレーズだなぁと思うけれど、本書を読んでいると成程そうかなとも思えてしまう。
興味深かったのは、江戸時代の「甘酒」がサプリ的に飲まれていたっぽい、ということ。「甘酒は夏の季語」→「なんで?冬ちゃうの?」→「調べてみると、江戸時代の死亡率って夏に高くなる」→「そうだよね、夏の暑さってしんどいよね」→「暑い夏を乗り切るための甘酒!」という次第らしい。おもろい。
甘酒に限らず、日本・世界各所で発酵食品は人々の健康を支えてきて現在に至る。微生物なんて知らず、経験則として摂取してきた食品の効能を現代の科学が解き明かす。発酵に限らず、そういった話が好き。

発酵食品礼讃 (文春新書 (076))

発酵食品礼讃 (文春新書 (076))