佐伯祐三展

北海道立近代美術館にて。会期本日まで+会場着いたら閉館45分前の滑り込み鑑賞。大した前知識もなく、それでも観たかったのは、eastern youth『旅路ニ季節ガ燃エ落チル』のジャケットにもなった「立てる自画像」があったから。

旅路ニ季節ガ燃エ落チル

旅路ニ季節ガ燃エ落チル

この絵は展覧会の前半に登場。実物を前に、あまりにかっちょよすぎてしばらく立ち尽くしてしまった。よかった。すごいよかった。この絵はとある転機(ヴラマンクに「アカデミック!」と罵倒された直後」に描かれた一枚らしく、それ以前の絵(展覧会はおおむね時系列でした)と全然違って、かといってその後の絵たちともまた違って、すごく浮いていて、色んなものがうねり、こめられていて(自画像の顔の部分を削り取ってあるんだぜ)、荒々しいタッチの一つ一つに、なんか、ほんと、泣きそうになるところだった。
それにしても、フォービスムの人の絵ってかっちょいいね。ヴラマンクかっちょいい。「うおりゃあああああ!しゅいん!しゅいいいいん!」みたいなかっちょよさがある。佐伯祐三もそこに影響されつつユトリロにも影響されつつ、しぶーく、それでいてかっちょいい。ヴラマンクユトリロよりも好きかもしれない(両者とも、そんなに鑑賞してきてないですが)。佐伯ファンになりました。滑り込み観に行ってよかったです。