ポール・オースター『幽霊たち』
新潮文庫。柴田元幸を追っかけてたどり着く。100ページちょっとで薄くて軽くて表紙も小洒落てて、通勤鞄にはぴったりの一冊。面白いんだか面白くないんだかよくわからん不思議な話。でも退屈じゃない。内なる考え事の記述が多くて多くて、それは「多いなー」と感じるほどだったけれど、ときどき出てくる限定的な(でもその先に広々としたニューヨークが広がってるような気がする)往来の描写。リズムよく、ゆっくりだけれど、さらっと読めた。深読みしようと思やできるんだろうけど、俺はいいや、それは。後から何かの拍子にじわじわくればいいんじゃないの、くらいで。
- 作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/03/01
- メディア: 文庫
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