今月のブレーン(多視点/声をかけてもらうこと/影響ギブ&テイク)

『ブレーン』vol.48/no.9(2008年9月号)より抜き書きメモ。また先月のだけど。今月まだ買うてないけんど。

もともとは、「身体(個体)」と「環境」の関係について考えていたんです。ただ今は変わってきましたね。複雑系研究者の池上高志さんの本を読んだり話したりしていて、「個体と環境を分けて考えている限りは生命にたどりつけない」という何となく考えていたことが確信に変わりました。それからは「生命として個体と分けることのできない環境」がテーマ。
(李明喜/P25)

そこに去来する人ひっくるめて空間、みたいなことなんかな。

もともと、誰にも似たくないって気持ちが強いんだと思います。いろいろ見たり読んだりしないのも、影響を受けたくないからだろうし。でも、いま何が流行っているのかとかは、なんとなく押さえるようにしています。これも自信がないからなんですよね。「こんなの欲しかった」と思ってもらえるものを提示しないと自分なんか必要とされないんじゃないか、新しいものをやるしか評価されないんじゃないかって気持ちが強いんですよ。
大宮エリー/P29)

創作者のジレンマっちゅうか苦悩っちゅうか、矛盾するいくつかのことがないまぜになっていて、グッときた一節。「どうあるのがハッピーか?」なんて一つの解ではないのではないか?

一つのことを探求するにしてもさまざまな地点に動いて多視点で考察することは重要です。現象を見極めるための客観性と物事を創っていくための主観性は留まっていては保つことはできません。ただ本を読んだからといって多視点を持てるわけじゃないけれど、常に新しい地点や多視点のために動いていたい。
(李明喜/P29)

色んな角度でインプット/アウトプットすることの重要さ。

少年みたいなこと言いますけど、あの仕事が面白かったからって別の仕事の声をかけていただくことがすごく嬉しいです。これだけデザイナーがいる中で、自分に声をかけてもらうということが、こんなに嬉しいとは思わなかったです。
佐野研二郎/P73)

サノケンをしてこんなことを語らしむのかこの仕事というやつは。

自分の直感を信じる勇気を持て、ということですね。自分がこれだ!と信じるアイデアがあるなら、妥協せずに主張し続けてほしい。そのガッツさえあれば、あとはコツコツと勉強することで自然と力が身に付くと思います
(澤邊芳明/P85)

シンプルなメッセージで勇気がわくね。

人はみんな誰かの影響を受けて生きている。ということは、人はみんな誰かに影響を与えて生きているわけでもある。ギブ&テイクだ。でなくちゃ平等でない。それに楽しくない。コピーの世界は平等だから、すてきなコピーを書きさえすれば、誰かに何か影響を与えることができる。がんばろう。
児島令子/P136)

今回のベストヒット一節。やっぱ俺、コピーライターになりたい、って今この一節を書き写しながら思った。がんばろう。

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さー、コピー書くどー。今年は千本目指す。