西江肇司『何故あの会社はメディアで紹介されるのか?』

仕事柄必要なタイミングだったのでさらっと読了。なんでもかんでもPRなる立場から書いてるところがすごいと思った(ターゲットとかセグメントのあたりの狙いを「話題づくり」と言い切ってるあたりは刺激になった)。何事も1フレーズってのも大切なことだよね(万能ではないけれど)。序盤の「コンテクスト」ってのが意味するところがしばらくクエスチョンだったのだけれど、要はコンセプトを複数作って準備して文脈に応じて使い分けろ、って程度の理解でよいのかしらん。実例をとにかく暗記しろ、というのは最近の自分の勉強感覚にフィットするので○。巻末付録はよさそうなのでコピーでもとって机の前に貼っとこうかな。
本文中随所にちりばめられる筆者自社の手前味噌の嵐は鮮やかにスルーの方向で(特に後半、一章も割いてる)。まさしく自社のPR。って筆者自分でも書いちゃってるからいいんだけど。仮に対企業のメッセージとしてはここまでゴリゴリ押しちゃっていいのかもしれないけれど、対読者的にこのアティテュードはどうなんだろうね。想定している読者がどのへんか、ってのにもよるし、そもそも「賛否の否があっても波風立ったほうがよい」という判断なのかもしれんな。
PRって何?という状態の自分にもさらっと読めてよかった。なんかPRっておもしろそうだなーって思う反面、こんなものが跋扈する世界はクソつまんないなあーメディアって何なんだよーっ!もう隠居してやる!とも感じた。嘘は法度といってもさ、プロダクトプレイスメントなんてファッキンブルシットだよね。
じゃあ広告って何さ?マーケって?はて。